やあ、今日も来てくれたのかい?キミもすっかり「クソゲー」の魅力に取り憑かれてしまったようだね。
分かるよ、その目を見れば分かる。なかなか奥が深いだろ?クソゲーの世界も。
「クソゲーと神ゲーは紙一重」ってね、・・・ボクの師匠の言葉さ。
ボクらは皆「自分と合わない」、あるいは「自分には出来ない」という「たったそれだけの理由」でそれをクソゲー呼ばわりしてしまう。
そのゲームを大好きな人、そのゲームに救われた人、そのゲームの生みの親・・・そのまた親、たくさんの人々の夢を「その一言」で踏み躙っているんだ。キミくらいのゲームの達人ならもう分かっているだろう・・・。
ボクはそんなゲームたちを一つでも多く救いたいんだ。
・・・ハッ、何を言ってるんだろうなボクは(笑)!
さ、今日もやるとするか!!
正真正銘の「クソゲー」
今回紹介するのは「The Atomy」というガイコツガンマンの対決を描いた西部劇風FPSだ。
コイツも正真正銘のクソゲーさ、先に挙げた二つでいうと「後者」の方だな。つまり難し過ぎて凡ゲーマーに敬遠されてしまってるというのがコイツの正しい評価だろう。
まずこのゲーム「普通に歩けない」からな!如何にもガイコツらしくヨタヨタ歩きで、壁や柵に引っかかって狙い通りに動かすことが難しい上に当たり判定もイマイチよく分からない。
ヘッドショット決まってるはずなのに倒せなかったり、超至近距離で直撃しまくってるのに倒れないこともしばしば・・・その辺は骨だけにギリギリのところですり抜けてるってことかな?普段FPSをよくプレイしている人ほど、そして上手い人ほど余計にイライラさせられるからもしれない。
基本一撃死+操作性に難アリと難易度は高めだ
基本はTPS(三人称視点)でエイム時はFPSとTPSの分割デザインとなっている。だが遠距離からチクチクやるゲームにこれは果たして必要なのだろうか?こんなところに拘るくらいなら、他の部分をもっと調整して欲しかったというのが正直なところだ。
弾数制限有のライフル銃と、セカンダリー武器で弾数無制限のリボルバーの威力が同じ(結局一発当てれば勝ち)なのでライフル銃を使うメリットが余りないところとか、操作性が悪いのでポジション取りで微調整が出来ないところとか、ある一定の距離まで近づかないと所定の位置にいる敵が湧かないので、そこで運が悪ければ弾喰らってゲームオーバーになってしまう「運ゲー」なところとか・・・。
だが根気強くやり続けているとコツが掴めてきた、「ヒット&アウェイ戦法で敵が湧いたら取り合えず下がる」これに限る。
弾は身体のどこに当たっても一発貰えば終りのようだが、慣れてくるとこれも緊張感があって楽しめる。
特筆すべき点がない、特徴がない「クソゲー」
難しいな・・・。当然の事ながら面白い訳ではないが、決して遊べない訳でもない。致命的なバグがある訳でもなく、演出も地味なのでネタ要素がなくバカゲーとしても使えない。
いわゆる「ただのゴミ」として誰にも知られずに、累々と積み重なるクソゲーの山の中に埋もれていくしかない存在なのだろう。
でも・・・例えそうでもボクはこのゲームのチャレンジに敬意を表したい。
だってそうだろ?操作性の悪さをあえて売りにしたFPSをキミは見たことがあるかい?むしろもっと挙動を可笑しくして、更に武器やアイテム増やしてマルチで出したら「バカゲーとしてなら」結構良い物になるんじゃないだろうか。
仮にそれがマルチプレイ作品として完成していれば・・・クソ性格の悪い上位プレイヤーどもを全て除外し、結果的に純粋に平和的に「楽しく」遊びたい人間だけが集うユートピアとなり、ひいてはドン勝つ出来ない苦しみから解放されることにもなる。
多分このゲームはそのチャレンジの過程で出来た失敗作なんだよ。だから確かに存在した、生まれた「意味」はあるんだ。
そしてゲームをやる人間、つまりボクたちにはそれをこの目で確かめる義務があるんだよ。
タイトル:The Atomy
発売日:2016年10月20日
ジャンル:シューティング
パブリッシャー: Siberian Digital
プラットフォーム / PC
必要スペック | 推奨スペック |
---|---|
OS: Windows XP or higher | OS: Windows 7 or later |
CPU: Intel Core 2 Duo (or equivalent) | CPU: Intel Core i3 (or equivalent) |
グラフィック: 512 MB or higher | グラフィック: 1024 MB or higher |
DirectX: Version 9.0 | DirectX: Version 9.0 |
ストレージ: 2 GB 利用可能 | ストレージ: 2 GB 利用可能 |
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