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【Steamカスタマーレビュー不評】「不評」には訳がある!Nanoborgが救いようのないクソな件【怒涛の10連発企画】

【Steamカスタマーレビュー不評】「不評」には訳がある!Nanoborgが救いようのないクソな件【怒涛の10連発企画】

やあ・・・やはり、キミにも「素質」があるようだ。

この企画が気になって見に来たんだろう?

キミを見込んで正解だったよ・・・。

たが見てくれ・・・緒戦からいきなりこのザマだ。だがまだここでくたばる訳にはいかない。

ボクの救出を待ってるゲームがまだこの世界にはたくさん残っている。

それにボクには「仲間」がいる・・・そうだろ?


1円も貰えない「電流イライラ棒」

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覚えているかい?昔テレビ番組であったろ・・・あの鉄の棒を持って仕掛けの間を触れないように通していくゲーム、「電流イライラ棒」ってやつ。

このゲームを何かに例えるとすれば、まさに「それ」だ。

壁に当たっても死に、玉に当たっても死に、柱に当たっても死ぬ。

それら全てに触れないようにしながらホバリング付きの「謎のロボット」をゴールまで誘導するのだが、まずこのロボットがロボットである意味はおそらくない。

とりあえず世界観とか設定の問題ではないことは分かる。壁に当たったくらいで死ぬなら、何かもっと脆そうな物体の方が良かったのではないだろうか。

多分「描き易かった」とかそんな理由だと思わずにいられない。

操作は矢印キー4つのみとシンプルではあるが、上下左右が逆になっていてかなり厄介だ。

そんなこのゲームを一言で表現するとしたら「あ」である。

「あ?」

「あ~」

「アッー」

プレイ中この3つしか出てこなかった。

しかし終盤に差し掛かった頃、ようやくこのゲームの真の「価値」に気付いたのである。

Getting Over It with Bennett Foddyの次の流行になりえる

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Getting Over It with Bennett Foddyについてはみなさんご存知だろう。

配信者界隈でやたら流行ったあの「心が折れる」苦行ゲーである。ボクに言わせればあれはまさしく「実況向け」の、かなり完成度の高い芸術作品だ。

プレイ自体も絵になるし、観てて面白いし、何よりSteam実績の存在が「ゲームの開始からクリアまでを保証」してくれている。

これはとても大切なことで、実績があるからこそ多少「クソ」なゲームでも我慢して遊んでみようと思うユーザーもいるし、あえてその苦行さえも楽しめるのである。

しかしこのNanoborgというゲーム、なんとその実績がバグっている。

どんなバグかというと最後の実績がぶっ壊れており、実績名と詳細とは全く関係ない方法で解除されるのである。

具体的にはラスボスを倒しても「その実績」が解除されることはなく、レベル1~17ステージまでをノーミスクリアしたときに解除出来るようになっている。

この真実を突き止めた「海外同志」達には敬意を表したい。

どんなに無理ゲーに思えても、「頑張ればまだ解除出来る」という希望の光を示してくれたのだから(滅茶苦茶ムズいので、かなり根気が必要だが)。

そんな「理不尽さ」と「イライラ」を併せ持つこのゲームはGetting Over It with Bennett Foddyと共通する部分が多く、ネタゲーとして次のムーブメントになりえると考えている。

ただ一つ違いがあるとすれば「絵的にかなりショボい」ということだけだ。

画面中央の「CLEAR STATE」をクリックしてしまい絶叫

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レベル選択画面でうっかり「CLEAR STATE」をクリックしてしまうと、それまでの進行がリセットされ、「1からやり直しになる上に取り消し不可」という超不親切設計となっている。

これはまさにこんなことになるとは思わない「大きな落とし穴」なのだが、前述の実績バグのため最終的には自分から押しまくるハメになる。

クソ仕様が逆に「必要な機能」になっている良い例といえるだろう。

ここまで遊んでみて(そして記事を書いてみて)のボク個人の感想として、カスタマーレビュー「不評」は妥当かどうかと問われたら、間違いなく妥当であると即答出来る。

それは決して「ゲームがゲームとしてクソ」なのではなく、実績バグという絶対にあってはならないことを放置し続ける開発側に問題があるからだ。

それを踏まえた上で最後にそんな「救いようのないクソ」なゲームをそれでも「遊ぶ価値はあるのか」と問われたら、勿論あると答える。そしてこう付け加える。

「それはクリア(全実績解除)出来たゲーマーのみぞ知る」と・・・。


タイトル:Nanoborg
発売日:2016年9月8日
ジャンル:アクション

プラットフォーム / PC

必要スペック 推奨スペック
OS: Windows 7/8/10 OS: Windows 7/8/10
CPU: Core 2 Duo or higher CPU: Core 2 Duo or higher
メモリ: 512 MB RAM メモリ: 1024 MB RAM
グラフィック: 256 mb グラフィック: 512 mb
DirectX: Version 9.0c DirectX: Version 9.0c
ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続
ストレージ: 200 MB 利用可能 ストレージ: 200 MB 利用可能
サウンド: DirectX compatible sound card サウンド: DirectX compatible sound card

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