やあ、今日も来てくれたんだね。心配してくれてありがとう。
確かに自分で言い出したこととはいえ、毎日「クソゲー」と呼ばれるものばかりをやり続けるのは正直精神的にキツイものがあるからね・・・。
今日は気分転換も兼ねてハイキングでもしようかなと思うんだけど、良かったらキミも一緒にどうだい?
目の前に広がる高い壁
Hiking Simulator 2017は「ただ歩くこと」をコンセプトに作られたShoho Games開発のハイキングシミュレーターだ。
2017年に作られたにしてはお粗末極まりないグラフィックだが大事なのは「中身」なのであって、制作費用が限られたインディーゲームに過度な期待をするのは野暮というものだろう。
しかし肝心のゲーム性も皆無で、内容はただひたすら狭い空間を歩き回るというもの。
せめて景色が素晴らしければ文字通り諸事情で自由に出歩けない時の「シミュレーター」として活用出来たものの、何処へ行っても目の前に広がるのは高い壁だけでそこに逃げ場はない。
動物も数種類見られるが、心なしか弱り果てているように感じられる。これではハイキングというより「塀の中の散歩」と言った方が正しいだろう。見上げる空もどんよりと曇っている。
見るべきものが何一つない
ハイキングに来たはずなのに見るべきものが何一つないという現実、これは「壁」を見るゲームなのか。
コースは全部で6箇所から選択出来るようになっているが、どこも似たようなものでスタート地点に立った時点で既に壁が見えるので閉塞感が半端ない。
現実でもここをハイキングコースに選んでしまったら同伴者に申し訳ないし、大切な一日を潰してしまい気まずい思いをすることになるだろう。
いっそグラフィックを塗り替えて「刑務所シミュレーター」にしてしまった方がリアリティがあって良いのではないだろうか。
なんだこれつまんねー
好奇心旺盛なはずの5歳時が30秒触って放り投げるクオリティー、これこそこのゲームの価値であり正当な評価といえる。
やはりカスタマーレビュー「不評」は正当なのだ。
「定価98円のゲームに何を求めているんだ?」と言われるかもしれないが、その価値すらないから「不評」なのである。
本当にこのゲームでは「出来ることが何もない」のだから。
でも・・・それでもこのゲームが教えてくれたことが一つだけある。
このゲームがみんなに伝えたかったこと、それは「ちゃんと自分の足で歩こう」ということだ。
ゲームは所詮ゲームなのだから。
※ちなみにセーブ&ロード機能があるが使い道はない。
タイトル:Hiking Simulator 2017
発売日:2017年8月26日
ジャンル:シミュレーション
パブリッシャー: Shoho Games
プラットフォーム / PC
必要スペック | 推奨スペック |
---|---|
OS: XP, Vista, 7, 8, 10 | OS: XP, Vista, 7, 8, 10 – (64 Bit) |
CPU: Intel Dual-Core 2GHz or AMD Dual-Core 2GHz | CPU: Intel Quad-Core (i5 2300) or AMD Octo-Core (FX 8150) |
メモリ: 2 GB RAM | メモリ: 4 GB RAM |
グラフィック: NVIDIA GeForce 400 series or AMD Radeon HD 6000 series, 1GB Video Card (Minimum Shader Model 2.0) | グラフィック: NVIDIA GeForce 660Ti or greater, AMD Radeon HD 7950 or greater, 2GB Video Card (Minimum Shader Model 2.0) |
DirectX: Version 9.0c | DirectX: Version 9.0c |
ストレージ: 2 GB 利用可能 | ストレージ: 4 GB 利用可能 |
サウンド: DirectX Compatible Sound Card with latest drivers | サウンド: DirectX Compatible Sound Card with latest drivers |
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