やあ、そこのキミ!今日も最前線でバッタバッタと敵を切り倒してるのかい?
騎士は戦の華、使ってて楽しいしやっぱり敵を倒してナンボだよね!その気持ち良く分かるよ!
ところでキミ、回復はどうしてる?PTに頼ってるのかい?
なるほど、ではキミ・・・純僧侶の気持ち・・・考えたことあるかい?
世にも珍しいヒーラー目線「後方支援ストラテジー」
「A Healer Only Lives Twice」は冒険の脇役?になりがちなヒーラーにスポットライトを当てた、ターン制ストラテジーゲームだ。
大まかにいうと、プレイヤーは騎士・・・の後衛の修道士となって回復・バフ・治療(故障部位の回復)・アイテムの使用などを行い、騎士をサポートしながら迫りくる魔物の群れを退けダンジョンからの脱出を目指すといった内容である。
もちろん暗闇の中では戦えないので松明は必須、全てが燃え尽きてしまう前に脱出しなくてはならない。残された時間はそう長くはないぞ!
押し寄せる魔物のWAVE!
進むべき道はただ一つ!本作にはダンジョン内を自由に探索し、アイテムや出口を探して回る・・・といったRPG的要素はない。
ポジション移動という概念もなく、前方から列に並んで押し寄せる敵の大軍を処理するタワーディフェンス+パズル系のゲームといった方が分かり易いかもしれない。
戦闘はターン制ながらリアルタイムで進行するため、素早く状況を見極め都度適切な対応をしていかなければ後々苦しい思いをすることになる(後半はジリ貧に・・・)。
また1ゲームの時間には限りがあり、画像左下に見える松明ゲージがそれだ。プレイヤーはHPだけでなく、残り時間にも気を配りながらプレイする必要がある。
敵を処理しながらだとこれがなかなか大変だ。目が追い付かないし、右手が忙しいぞ(笑)!
松明は敵の群れやアイテムに混じって各WAVE毎に1つずつ配置されているので、松明ゲージを切らさないように取得しながら進めていこう。
また赤石という敵を一掃する強力なアイテムも、松明と同じく各WAVE毎に1つずつ配置されている。このアイテムを使えば楽に敵を片付けられるが、経験値もその場に落ちているアイテムも拾うことは出来ない。味方の状況と敵の隊列をよく見てどうすべきか判断しよう。
右手だけではなく目も頭もフル稼働!優れたゲームバランス
プレイヤーは騎士の次のターゲットを決める、各部位の回復(故障していたら治療)、攻撃・防御のバフ、アイテム錬成といった作業を、MP・アイテム残量と制限時間(と敵の攻撃)に気を配りながら同時にこなしていかなければならない。これがなかなか難しい。
その上カウンターや毒攻撃、周囲を巻き込んでの大自爆や石化、更にはアイテム泥棒など全ての敵が個性豊かなスキルを持っていて一筋縄ではいかない。
ただ数秒の間だけ敵の頭上に次の行動が表示され、それをヒントに「今何を優先すべきか」を考えることが出来るので、後列の敵やアイテムの配置を確認しながら有利な状況を自ら作り出していく。アイテムを燃やすことで更に一列後方を照らすことも可能であり、月相(HPとMPの自動回復の%が上下する)とブレイブ(ゲージが溜まると必殺の一撃を見舞える)次第では、不利な戦況を一気に逆転して体制を立て直すことも可能だ。
こういった戦略的な要素が絶妙のバランス上手く組み合わさり、シンプルなデザインとは裏腹に実に奥深いゲームに仕上がっている。
steamなら定価498円、PS4でもダウンロードで定価756円と1000円を切っており財布にやさしい。
異なるルールで遊べる3つのゲームモードがあり、それなりに遊び倒すことも出来るので記事を読んでビビっときたならぜひプレイしてみて欲しい。
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